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クリスマスには温かいご馳走を
zono
- 23/12/18(月) 22:16 -
クリスマスには温かいご馳走を
雪…。
どおりで寒いわけだ。
俺はシアトルの夜空を見上げた。
普段から星なんて見えることはないがいつも以上にどんよりと曇っているような気がする。
安物のダスターコートの襟を立てても寒さはしのげない。
俺のおんぼろのブルドッグはエアコンがイカれていて冬は冷風を夏は熱風を吹き出す素敵仕様だ。
俺はブルドッグのエンジンをスタートさせた。
一度でかかった。
運がいい。
30分ほどバーレーンを走らせると目当ての教会が見えてきた。
今週分の肉が入った袋を担ぎ上げてベルを鳴らす。
どたどたと騒がしい足音を立ててガキどもが入口までやってきた。
「兄ちゃん来た!」「兄ちゃんお肉!」
兄ちゃんはお肉じゃねえぞ。
袋に群がるガキどもの相手をしてると少し遅れてシスターが現れた。
「いつもありがとうございます」
「いや、昔世話になったからな。その恩返しだよ」
いつもの会話をシスターと交わしているとガキどもは袋をもって奥の食堂に向かった。
皿を並べて肉を並べていく。
俺も昔はこうやったもんだ。
懐かしい記憶を反芻しながらシスターの横顔を眺める。
まさにシスターなんて振る舞いも今は板についたが、この3つ年上の女に7歳の時パンツにカエルを突っ込まれたことを俺は忘れてはいない。
「シスターちょっとやせたな?足りてないのか?」
口に出して改めて見ると確かに痩せている。
「いいえ、あなたのおかげで十分助かっているわ。でもあの子たち育ちざかりですもの。少しでも多く食べさせたくて」
「だからと言ってシスターが体を壊しちゃ元も子もないぜ」
そう言って俺は俺の分の肉を渡そうとしたが、シスターは静かに首を振った。
微妙な空気が流れるのが嫌で俺は思ったことを何気なく口にした。
「寒いな」
「ごめんなさい。十分な燃料がなくて」
藪蛇だったようだ。
「そういうつもりじゃなかったんだ」
「いいえ、わかってるのよ。でも燃料もないし電気もないし暖かい食べ物もないわ」
「すまねえな」
「そういうつもりじゃなかったの」
……。
俺たちは噴き出した。
俺たちはいつも謝ってばかりだ。
暖かい食べ物か…。
湯気の立つような温かいお肉…。
クリスマスだ。
クリスマスには温かいご馳走が必要だ。
■レギュレーション
・方向性:ちょっと調査、戦闘
・TR:1〜
・募集人数:3〜4名程度
・予定回数:リアルワンナイト
・開催日:22日から27日のいずれか
・開始予定:同上
・推奨PCタイプ:戦闘系、魔法使い、ハッカー(ただし兼業)、社交系(ただし兼業)
・非推奨PCタイプ:特になし
・推奨技能など:戦闘技能、魔法
・お仕事傾向:戦闘
・ミッション内容:さらわれたストリートチルドレンの奪還
・武器の制限:上記に準ずる
・報酬:新円8千、8カルマスタート
■コメント
サンタデスよー
伝介:
https://densuke.biz/list?cd=zHyhgRMK5urXUn3r
管理:
https://densuke.biz/edit?cd=zHyhgRMK5urXUn3r&pw=incAyJThqXaLM
引用なし
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クリスマスには温かいご馳走を
zono
23/12/18(月) 22:16
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Re:クリスマスには温かいご馳走を
虎3
23/12/22(金) 8:24
Re:クリスマスには温かいご馳走を
zono
23/12/23(土) 23:52
Re:クリスマスには温かいご馳走を
zono
23/12/23(土) 23:58
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